「じゃあまた月曜日に」

「はい、そうですね」

「頑張れ日向!じゃあね」

!!

先輩の頑張れが凄く心に響いた。

頑張る!!絶対いい点取る!!!

遠くなる先輩の後ろ姿に思わず叫んだ。

「先輩!!学年で100番以内だったら、デート!してあげてもいいよ!!?」

してあげてもいいよ、なんて
先輩にチャンスあげてるみたいだけど
ホントはあたし自身が
先輩とデートしたいなって
先輩の笑った顔がみたいなって
そう思ってて……
あーーずるいなぁあたし、。

そして驚いた顔で
振り向き、立ち止まった先輩は

猛ダッシュでこっちに戻って来た。

ええええっ!?!?

「いちいち戻ってこなくていいよ!!バカ!!」

「今の話本当!?それとも冗談!?」

信じてない様子で慌ててそう言うから

「、、冗談なんて…言いません」

ちゃんとそう言った。

「約束だよ?忘れたら怒るよ?」

「忘れても先輩は拗ねるだけで怒んないでしょ(笑)」

「う、よくわかってんなー!じゃあ絶対100番以内取れよ!?」

「やれるだけやります」

自信はあんまりないけど。

「ダメ!あーーやっぱ明日からも勉強教える!!」

え、ええっ!?!?

「言ったからには100番以内ぜってー取ってもらうから」

と、いうことは…

「明日は朝から来る!」

明日も!?テストまでずっと!?!?

「は、はあっ!?!?」

「日向!小指出して!」

「え、ええ!」

わけわかんなくて小指を出すのを
ためらってると
無理矢理手を取られて

「指切りげんまん嘘ついたら針千本の〜ます!指切った!!」

強制で指切りげんまんをさせられた。

「明日からは今日よりビシバシと教えてあげるから覚悟しといて」

「え、スパルタ…?」

テストまで約一週間。

ずっと、先輩と……。

い、いやいや!
そんなこと考えてる余裕なんて
あたしにはない!

まず赤点取らないようにするのも
難しいのに、!!

よ、よぅし!!
七瀬日向!頑張ります!!
自分の成績のために!!!