「日向~なんか呼んでるよー?」

休み時間。

岬が指差す方を見ると

「あっ」

ある男の人がいた。

「佐野康太」

「あ、うん」

やっぱり知ってるんだ。
ていうか岬が知らない方がおかしいか。

「あんたいつ知り合ったの?」

不思議そうに聞かれる。

「いやぁ、実は入学式の後声かけられたんだよねー」

「うわぁ、さすが校内一の美少女。あとで詳しく聞かせてー」

詳しくって言われてもアド交換しただけで特になにもないんだけど…。

まぁいいや。

「とりあえず行ってくるよー」

「ふぁいてぃーん」

佐野先輩のとこに向かった。