ピンポーン

七瀬家のベルをいつものように鳴らす。

日向が出てくれたら嬉しいなって
そんなことを考えていると

ガチャ

「はーい、」

出てきたのは

「廉?どうした?」

やっぱり朝日だった。

「日向いる??呼んで欲しいんだけど」

「え?あいつまだ帰ってきてないけど」

「は…まじ?」

動揺した。

日向は確かに家の方へ走って行ったはず。

それをオレはしっかり見てた。

まだ帰ってきてないのなら
オレと日向は途中で会っているはずだ。

でも、日向はいなかった。

「嫌な予感する…」

「は?」

オレは思い切って日向に電話してみた。



『おかけになった電話番号はーーー』

「電源きれてる…!」

「日向になんかあったのか??」

「わからない…。ごめん、オレのせいだ。日向をひとりにしたから」

「はぁ?とにかく探すぞ!!」

「………うん」

オレ達は手分けして探すことにした。

ひどく後悔してた。
日向にもしものことがあったら
オレは……。

最悪のことばかり勘ぐる。

「くそ!!」

どこだよ!日向!!