「日向どうして…」

「いゃっ、あの、その、これは…」

佐野先輩のせいで!、

そう言おうにもあたしを押した当本人は
顔を出さずに帰ってしまった。

「ご、ごめんなさいっ、邪魔するつもりでは…っ!あ、あたし帰ります!」

そそくさと出て行こうとすると

「待って」

慌てて追いかけた先輩が
あたしの腕を掴んだ。

「せっかくだし、日向も一緒に勉強しない?」

「えっ」

えええ!?!?

なんで!?

女の子だってほら!
驚いた顔してるよ!?

「だめかな、佐藤」

「あっ、うん。いいよ」

いや!確実に嫌そうだよ!!
先輩気づいてあげて!

「ほら、佐藤の許可も出たし」

えっ、。

ええっ!?



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「で、これがこっちに当てはまるわけ」

「あー!なるほど!葉山ありがとっ」

な、なんでなんでなんで?

どうしてこうなった??

数学の教科書とルーズリーフを広げて
シャーペンを握りしめてるあたし。

「あ、日向わかんないとこある?あるならどんどん聞いてよ」

じゃあなんでこうなったのか、
教えてよ!!先輩のバカ!!