「ええっ!?」

「うるさい!」

「はい、すいません」

「バカ!!」

「はい、バカですいません」

もー!!!ほんっとムカつくんですけど!!?

なんで聞いてないのよ!ほんとに!!

いや、まじなんで!?

ふざけんなバカ!!

「ひ、日向?」

「もう言ってやんないんだから!!」

「え!言ってよ!お願い!」

「嫌だ!!!」

「………そんなにオレのことキライなのかー…」

カッチン…!

頭の中でなにかが切れた。

「だから!!キライじゃないってば!!!いちいちそんな顔しないでよ!!」

「え!?キライじゃないの!?ほんとに!?」

あたしの言葉にショボくれた顔が一気に明るくなった。

な、なにこいつ!!

「あぁあ!!もう!!ほんっとムカつく!ムカつくムカつく!!!」

「でもキライじゃないんでしょ?」

今度は自慢げというかなんというか…!

「言っとくけど!!あんたなんかスキじゃないんだからね!!!」

こんなやつこんなやつこんなやつ…!!

「おう!今はそれだけでも嬉しいよ!!」

今までにないくらい本当に嬉しそうな笑顔だった。

「~~~~っ!!」

や、やっぱり認めてあげない…!!

こんなやつなんて…!

こんなやつなんて!!




スキとかありえない!!!