先輩と一緒にいたあの女の人の声だと一瞬でわかった。 “続き”って何…? エッチなことでもしてたっていうの!? 「………」 あーそう。 そうですか、先輩。 ……ふざけんじゃねぇ。 『ひ、日向?』 先輩の怯えたような声が聞こえた。 「……10分」 『え?』 「10分以内に来ないとあたし変な男の人についてっちゃうんだからね!!」 プツ――プープープー… 一方的に話して勢いで切った電話。 「………ムカつく」 早く来ないと本当についていっちゃうんだから!!