日向side



ピンポーン



「日向。呼んでる」

「嫌だ。兄ちゃんが行け」

「お前が行ったら喜ぶと思うんだけど」

「あたし、あの人キライ」

「しかたねぇな…」

そう言って兄ちゃんはだるそうに玄関に行った。

ふー助かった。

朝からあの人になんか会いたくない。

だってめんどくさいもの。

「あっ、ちょ、おい!」

と、兄ちゃんの声。

それと同時に近づく足音。

え…。

やばい!隠れないとっ…。

焦ってソファーの後ろに行こうと動くが時すでに遅し…。





「日向みーっけ!」