地元の花火大会も終わり、夏が終わる。 もうすぐ実和と約束した祭りに行けるんだ。 実和の両親に気に入られるだろうか。 俺、愛想がないからな。 大丈夫かな。 毎日、楽しいはずの未来のことばかりを考えていた。 「啓太郎君! 実和が……」