「ねえ、啓太郎。」 「ん?」 「夏の終わりにね、地元で祭りがあるの。 一緒に行こうよ。」 「そうだな。 たまには出かけるか。」 実和が地元に俺を招待してくれることが、素直に嬉しかった。 もしかしたら親に紹介してくれるかもなんて期待したりして。 夏の終わりが待ち遠しい。