本当に、幸せな時間は過ぎるのが早い。 たった十数分の大切な時間が終わってしまう。 次は私の降りる駅だ。 「あのさ、」 「ん?」 「今度から、ここの席に座ったら? 俺のとなりに。」 「え?いいの?」 「もちろん。 …もっと君と話がしてみたいから。」 赤くなる私。 赤くなるキミ。 人生何が起こるかなんてわからない。 今日から私の特等席は キミのとなり。