―――どれだけ時間がたったのか。

空がゆっくりとしらみはじめたころ。

「みて、天女さん」
うっとりとした口調で、私の体をまたいで膝立ちする彼は、つづける。


「なんてきれいな、僕の愛」

あられもない体に刻まれた、紅く色づく紅の葉の―――