わたしに夢中させてやる!!



ついに言ってしまった。

好きなんて初めて言った気がする。

腕を掴む手に力がはいる。

佐介くんはピタリと思ってすぐ私を見つめた。

驚いている・・・

呆れている・・・

そんな感情は全く無いような顔をしていた。

「お前みたいな貧乳ブス興味ねえよ」

まるで鼻で笑うようにフンッという。

深く傷ついた…というより焦りを感じた。

このままだと家族全員会長の奴隷になって

お先まっくら………

額から冷や汗が出る。

「お願い!お試しでもいいから」

駄々をこねるように私は拗ねる。

本当の私なら逆ギレしてたと思う。

「うざい」

なかなか手を離さない私に呆れて佐介くんは私を睨む。

「絶対オッケーくれるまで離さないんだからあ!」

「てっめ、離せこのっ!」

佐介くんの腕を引く力が大きくなる。

相当ウザがられてる……

「何でもするから!ね?」

もうどうにでもなれと思う。

好きでもない相手にこんなに必死になるのは正直つらい。

けど、会長の脅しには耐えれなかった。

「君たち施錠時刻だよ」

私たちが言い争っているところに教室のドアから会長が入ってきた。

あの目はなにがあったか分かってる……

楽しんでる…

わたしは恐怖と焦りで俯いてしまった。