「えぇ、これと同じものをお願いします」


あたし、相原千笑はアメリカでデザイナーの仕事をしている。



高校卒業後、やっぱりあたしは翼が忘れられなくてアメリカに来た。

咲羅は反対してたけどあたしの人生だからって言ったら仕方なくだけど了解してくれた。



「これでよろしかったですか?」

「えぇ」


あたしは英語を話せたし、アメリカに来ても不便はなかった。




ただ、翼は見つからない。



咲羅や竜太も翼の居場所は知らない。