なんて頭の中で独り言のように考えてた。


ママや敬子さんはどうやら客の愚痴を言ってる。

「あのエロ親父、ケツばっかさわるなって感じだよ」

「ホラ莉亜の事凄く気に入ってる・・・名前なんだっけ?」


『しょうちゃんですか?』
「そうそう。あの子本当にアンタが好きなんだよ。だってカウンターからいつも莉亜がいる席見つめてるもんね」


『・・・めちやくちゃバレてるけどいつめみてみぬふりしてますよ。ちょっとキモクないですか?』


「うんうんっ確かに。あれはちょっと異常だわ」


「っていうか莉亜は今彼氏いないの?」


『・・・いませんよ。』


「若いからすぐできるよねぇ?」


『当分は作らないつもりなんですよっ。めんどくさくなっちゃって・・・』


「いないほうが楽かもしれないけど何かあったときに頼れる人がいるだけで救われるってこともあるしねぇ微妙なとこだね」


みんながママの言葉に“うんうん”ってうなずく。

さすが経験豊富のママの言葉って説得力あるなっ。


確かに寂しい時に家族や姉や友達とかでは埋められない穴ができたりする。それを埋めてくれるのが彼氏の存在なんだろうなっ。