『えっ!私と?』


「実はさっオレバツイチなんだよね。それで養育費と生活費として毎月元の嫁さんと子供に金払ってるんだよ。だからバイトもしないとオレは生活できないからさっ。
けど切ないことに子供に会わせてもらえないんだよ。元の嫁さんは好きな奴ができて離婚したんだけど、そいつとの生活を邪魔されたくないからって子供に会わせてくれないんだよ」


「たまに何のために生きてるの?って思う。仕事ばっかりで何にもいいことないし、子供に会えないから結構寂しいんだ」



莉亜はまぁさんの話を聞いていたらなんだか凄くかわいそうな気持ちになった。
実の娘に会わせてもらえないのは辛いよ。

男が一人で生活をするって凄く寂しいよ・・・。

『そっかぁ。それって辛いよね。理由はちがうけど私と同じだね。仕事にバイトにたまに何やってるんだろうって私も感じるし』

『でも仕方ないよね?頑張るしかないもんね。』

莉亜は自分と似てるまぁさんが急に凄く身近に感じた。

「でも莉亜ちゃんは若いのに偉いよな。オレが18んときなんて適当に考えて適当に遊んで親にもかなり迷惑かけたもん。莉亜ちゃんは親を助けてるもんな。偉いよ。」