莉亜は自分の車の後ろにねっ転がった。
(どうしょう・・・これじゃ運転できないやっ)

目を瞑るとグルグルと目が回る。


(いいやっ車で寝てから帰ろう)


(ガタッ・・・)

「っていうかりあちゃん風邪ひくし気持悪いしょ?うち近いし寝てきなよ。朝、ここまで送ってやるし・・・」

『・・・いやっでも。悪いしっ』


ママが出てきて「私が言ったのよっ。ここで寝てて何かあっても困るし、まぁなら安心できるし、飲みすぎたあんたが悪いからそうしなさいよ」

ごもっとも・・・。体が疲れてるのに無茶したのが悪いし。

『・・・お願いします』

莉亜はまぁさんの車に乗って家で寝かせてもらうことにした

まぁさんは27歳のバツイチ、本職があるけど週3回バイトにきている。

いつもカウンターにいるし、あんまり莉亜とシフトが一緒じゃないからしっかりしゃべったことがなかった
車中では沈黙が続く・・・。

「大丈夫?吐きそうになったら停めるからいってよ」
『・・・ハイ』

莉亜は頭の中で“あんまり知らない人の家に泊まるなんてよかったのかな?大丈夫かな?”

何もなきゃいいけどなっ。男と女だし、変な心配してた。