受験の為のセンター試験や就職試験が近くなりクラスの中もきびきびしだす。

莉亜も自分なりに就職先を知っておく為に資料を集めて見たり気持ちを引き締め始めた


莉亜はいつものように毎日夜遅くまでバイトをして、頭の中では就職の事でいっぱいになってた。


そんな忙しくしている莉亜だったけどやっぱり気になる・・

ふっとした瞬間に祐也が目に浮かぶ・・・

あんなに大好きだった祐也のこと
をそんなにすぐに忘れられない。


忘れようとして気を紛らそうと
してもやっぱりふっとした瞬間に
祐也の顔を思い出していた

・・・祐也は今頃どうしているのかな？


新しい彼女できたのかな？

祐也の事を気にしてももう戻れないし、仕方ないのに凄く気になってた。



-1998年 秋-

いよいよ就職試験の日。

一時間かけて電車に乗り、会社に向かった。

（コンコンッ。バタッ）
案内されて就職者の待機の部屋に入る。

えっ？まじで？定員50名とかだったはずだけど・・・部屋には軽く100人近くの人がいる・・・

・・・これじゃまじ無理だよぉ。


莉亜の緊張感がさらに高ぶった。