-次の日-

(失礼します・・・)

職員室に入り、高嶋の机に向かう

「昨日はすいませんでした。もう一度面接の指導をお願いします・・・」


高嶋は無言で席を立つ。

莉亜は高嶋の後に続いて職員室を出て指導室に向かう

教室に入ってから高嶋は急に話始めた。

「よく聞け!ここの会社への希望の奴はお前の他に6人もいたんだぞ。学校の選考会でお前に決まったんだ。この職種は面接が厳しくて過去にも何人もおちているんだ。他の6人の為にも後に続く後輩の為にも頑張れっ」


昨日の形相と違う高嶋の表情。

莉亜は高嶋の話を聞いて、昨日廊下に出された意味が少しわかる気がした。


・・・あんな態度じゃあなっ。


ドアの開け方、閉め方、お辞儀の角度、椅子の座り方など本当に細かい所まで何回もやり直しながら指導を受けた


化粧品会社は女性を扱う仕事。
面接官もきっと厳しい目で見るだろう。


高嶋の前だけでもかなり緊張して
うまく言葉にならない。


・・・本番まで後二ヶ月。頑張らないと。自分を変えるチャンスだと思って、絶対に頑張らないと・・・。