・・・次の日。

莉亜はあの海をずっと眺めている

昨日の事を思い出していた
大好きな祐也との別れ。

莉亜にとってすべてだった祐也とはもう会えない。


海を眺めていると祐也との楽しい思い出ばかりが頭の中で繰り返えされる。

けどこの思い出とはもう今日で卒業しよう。

祐也が最後にいってくれたように
自分らしさを大事にいなきゃだめだから。


いつまでも思い出にしがみつく事を祐也も望んでいない。

明るく前向きに夢を追いかけていたあの頃の自分に戻らないと。
いつものように海の青が夕日の赤に染まっていく。

さよならしないと

祐也にさよなら

逃げていた自分にさよなら

「あんたどこにいるの?」
二番目の姉が心配して電話してきてくれた。


すぐに莉亜を迎えにきてくれた。

二番目の姉も夢を諦めさせられた。だから莉亜の気持ちをたくさん知ってる。言葉にはあまりしなかったけど姉も凄く辛かったのを莉亜も知ってる。心配かけて本当にごめん・・・


莉亜はずっとそんな姉を尊敬してた。働いた給料もすべて家に入れて愚痴1つ言わず家族思いの妹思いの姉を・・

いつもありがとうね