どうして?

私には普通の恋愛も許されないの?

私が普通の高校生だったらこんな別れがないよね?


莉亜は家の借金でバイトをしなくちゃいけないって事が祐也との別れがきた一番の原因だと思った。


私にもっと自由があればもっと祐也と楽しい時間を過ごせたはず・・・


莉亜はこんな風にしか考えたくなかった。

祐也がいなかったら頑張れないよ

生きてたって楽しくないよ

いなくなったら苦しくないよね?



莉亜は涙で濡れた手に薬を出す。

死ぬことは何も怖くない。
苦しみから解放されるならどうでもいい。


薬を手に何錠もだす。

涙が手にいくつも溢れ落ちる。


・・・さようならっ。



(・・・バッン)


薬を口に入れた瞬間、二番目の姉にほっぺを強く叩かれた。


姉も泣いていた。

姉は莉亜を強く抱きしめる
「アンタが死ぬなら私も死ぬよ。こんなに可愛い大事な妹も死なせてたまるかっ。強く生きるの!生きて見返してやるのっ。どれだけ一生懸命生きたか見せつけてやるんだよっ」

莉亜は姉の言葉で崩れ泣いた。

凄くあったかかった。姉の気持ちが胸にしみた・・・