祐也が卒業してから3ヶ月が
たった。莉亜は祐也と毎日一緒に
過ごした写真部の部室にもずっと
行っていない。初めて祐也と部室であった日のことや祐也が莉亜に思いを伝えてくれた日のことや何度も何度も“キス"した日の事も鮮明に覚えてる。

そんな日の事をあの場所に行けば
思い出して淋しくなる気がして行けずにいた

祐也に会いたくなるから、祐也に
抱きしめてもらいたくなるから・・

祐也と会えない日が一ヶ月程続く


お互い携帯で連絡はとってはいたけどその電話もただの気休めにしかならない。

会う約束をしたくてもお互いの
予定が合わなくて、結局些細な
事で口喧嘩になってしまう

会えない事がお互いをイライラ
させてしまっていた。

・・・ごく普通の女子校生だったらなって莉亜は思う
莉亜みたいに暇さえなくバイトを
していては愛想をつかされても仕方ない。

祐也は莉亜がバイトをしなくては
ならない理由もわかってるから
あえて会えない理由がバイトの
せいだ!ってはっきり言えずイライラさせてるんだと思う。


莉亜は本当に切ない気持ちでいっぱいだった・・・