祐也は莉亜にそう言った。
その通りかもしれない。言えるものなら莉亜だってちゃんと祐也と向き合いたい。


・・・けど麗香に言われたことやされたことを祐也に告げ口しても何も変わらないと思うから。

きっと莉亜が祐也と別れない限り
麗香の嫉妬は続くだろう。

それがわかっていたから言い出せずにいた。

『実は今日、お前の友達のカオちゃんが部室に来てさっ。この前の渡り廊下の出来事を教えてくれた。」

「莉亜は絶対にオレに言わないだろうからってオレに莉亜の気持ちを考えてあげてって言われたよ」

・・・カオっ。私の為にこんなことまで・・・。

莉亜は自分の大事な友達まで巻き込んでしまった。

カオが莉亜の背中を押してくれた


あの日の事や莉亜の気持ちを祐也に話そうと決心した。カオのおかげで・・・


ゆっくり祐也に伝えていく
『実はあの日、麗香にこれがゆうちゃんの彼女?ってばかにするように言われた。先輩からは指さされてさっ。凄く辛い気持ちだった」


『麗香ちゃん祐也の事が好きなんだねっ。だから私に嫌がらせするんだよね?』

「実はアイツはわざと東高に来たんだ。オレを追って来たんだ・・・」