あの日の事は祐也には黙っていた


祐也にはとてもじゃないけど麗香があんな事を莉亜に言ったなんて言えなかった


祐也は麗香がまだ祐也の事が好きって言うことに気付いているの?


祐也も妹としてじゃなく今でも麗香の事が好きなの?


莉亜の頭の中は祐也と麗香の事
しか考えられなくなってた

少しずつ莉亜の方から祐也にベル
入れたり電話したりするのを
やめていた。莉亜に対する祐也の
本当の気持ちを知りたかったから


昼休みに部室に行くのもやめた。

莉亜は莉亜の気持ちを知ってもらいたかった。

心配してもらいたかったのかもしれない・・・。


こんな時に相手の気持ちなど
考えずに自分の意見や気持ちを
素直に言える人はすごいと思う。


我慢しないで素直になれたら
どんなにいいだろう?


言えない・・・ただ自分の気持ち
から逃げてるだけの自分のずるさ、弱さが情けない。
・・・私、ばかみたい。

ちゃんと祐也に自分の気持ちを
話さなきゃ何も変わらないし
解決にならないのはわかっているけど、祐也を傷付けたくない・・・。

そして祐也と離れたくないから。


祐也からベルが入る。
「デンワシテモイイカナ?」