祐也が楽しそうに話をしながら
みつあみの女の子と並んで自転車を漕ぐ姿が見えた。

みたことない子・・・
誰だろう・・・



「入学生入場!」

今日は入学生を迎える集いの日。

莉亜はみんなに合わせて拍手する


・・・えっ?あの子・・
莉亜の手が止まる。


1-7組の先頭を歩いてくる
あのみつあみの子は・・・
朝祐也と一緒に登校してきた子
だった。・・・レイカ?


莉亜の目には麗香しか入らない
背が高く、目鼻立ちもはっきり
したキレイな子だった。

レイカなの?

あの子が祐也の妹?

あの子が祐也の元カノなの?


莉亜はボーッと麗香を見つめる。

・・・どうしょう。私なんか
私なんかが敵わない。


可愛くて、スタイルもよくて
堂々と歩いてくるのを見て莉亜は
卑屈にもそう感じてしまう。

莉亜は自分の顔立ちにも、スタイルにも何も自信なんてない。


祐也が莉亜にお願いした事、
「あいつ入学することに不安
がってるから仲良くしてやって」
言った。けど莉亜の目の前を
堂々と歩いていく麗香を見て
想像していた麗香とあまりにも
ギャップがありすぎて驚いた。


祐也の元カノかぁ。