本当は母は「頑張って!」
と胸を張って応援したかったはず

だけどあまりにも金額の大きい
借金を抱えてしまっては母も
莉亜に諦めてもらうしかなかった

莉亜が看護婦になる夢に決めた
理由・・・

莉亜が幼少時代に母は認知症の
叔母の介護をいつも優しく必死に看病しているのを見てきた。莉亜は母が年老いたら面倒をみてあげたくて看護婦を夢見てきた。

だから莉亜は母の言葉が
辛かった


莉亜はどんどん溢れ出す涙を止める事が出来ず泣き続けた。


莉亜の涙が止まらないわけは夢を
諦めなければいけないことと
スポーツ推薦がほぼ決まっていた
バレーも同時に諦めなければなら
ないことも莉亜にとって辛かった


バレーは小3からやっていて、
中学の3年間は厳しい顧問に毎日
しごかれて殴られ、蹴られても
好きで今まで頑張ってきた

バレーを続けたらそれだけお金が
かかってしまう。高校に通うこと
さえ許されない状態だった。

どれだけ泣き続けたのかも
わからないくらい時間が経って
莉亜は志望校を普通に受験し
自分で授業料も払えるように
頑張ろうと決意した。