祐也の存在が莉亜の辛いことを
忘れさせてくれていた。

けどどうしても祐也には夜の
バイトをしていることを言えずに
いた。夜は金曜と土曜だけだった


だからバイト中もポケットの中に
ポケベルを隠して入れておいて
メッセージがあったらトイレに
いって返事をかえしていた

店のママ達はきっとそれに
気付いていただろうけどまだ
半分子供の莉亜を理解してくれて
いてくれたのか、見て見ぬふりを
していてくれていた。


莉亜はこのことだけは祐也に
絶対にバレないようにしたかった


どんな理由であれ、自分の彼女が
水商売してるなんてきっと理解
できないだろう。


莉亜が逆の立場だったらきっと
耐えられないと思うから。

隠していることに少し罪悪感も
あったがやらなければ生活も
できないし、学校にも通えない。


大好きな祐也の存在があるから
こそ頑張れる。心の中で祐也が
支えになっているからこの半年
乗り越えられてきた。



この事をしっかり話せる日がくる
のだろうか?

それとも話す前にバレてしまう
のか?と考えるととても不安
だった。

・・・ごめんね祐也・・・