莉亜は信じられない。

しかもその日のちょうど一週間前に卒業以来会ってなかったのにばったりコンビニで会って久しぶりに話をしたばかりだった。


サーフィンやってるって、お互い海の話をした。


だから友達がいなくなったなんて聞いてもピンとこないし、信じたくない。



すぐに由香から電話が来た。

由香とこの友達は高校3年間付き合っていた。



「りあ?どうしょう、ゆうくんいなくなっちゃった・・・嘘だよね?海に入っていたのは間違いだよね?
ゆうくんじゃないよねぇ・・・」

由香は泣きじゃくって莉亜にそう言った。

いなくなってもう二日、ゆうくんの愛車にはサーフィンをやるためにウェットに着替えた形跡があった。
しっかり私服や靴があったから・・・。

しかも友達が一緒に海に行く予定だったけど急に仕事が入って行けなくなって、ゆうくんのが一人で海に行った事もわかっていた。

警察がヘリも出してくれて捜索をしているけど大荒れの海だっただけに見付からなかった。

信じたくない。間違いであってほしい。


結局、ゆうくんの遺体は見付からず捜索を打ち切られて、遺体がないまま葬儀をすることになった。