出会えた事に心から感謝してます。


あんなにマイナス思考の莉亜が明るくなれたのもかずちゃんの存在からだった。

自然の楽しさや美しさをいっばい教えてくれた。


命がある限り精一杯生きなきゃいけないって教えてくれた。




せっかくたった出会いを見つけて寄り添ってきたのだから悲しい別れをしたくないとかずちゃんは言った。

「ちーび!ブスだよ、ブス!笑えよ。泣いてるともっとブスだぞ!」

かずちゃんは莉亜の頭をポンって叩く。

「いつもみたいに笑ってよ」

莉亜のほっぺをつねるようにかずちゃんはそう言う。
かずちゃんだってきっと悲しいはず・・・。けど莉亜をわざと元気にさせようとする。


『ありがと。本当に楽しかった。幸せだった。家族を大事にね』


「ちび!ちび!ちび!」

かずちゃんが泣いている。

二人で涙を出しながら微笑んだ。

愛している・・・。
お互いこんなに愛しているのにこれでさよなら。

かずちゃんの幸せを心から願います。

莉亜もかずちゃんからもらった幸せを無駄にしないように精一杯生きていきます。

寂しいときは夜空を眺めます。
きっと同じ星を見ていると思うから。