莉亜の目からは涙が溢れ出す。


この瞬間もかずちゃんに触れたい。

抱き締めてもらいたい。

いつものように頭を優しく撫でてもらいたい。


こんなに愛してしまった自分がきっと悪いのかもしれない。




「ありがとなっ。本当にお前といる時、オレ一番笑ってた。お前と出会う前よりいっばい笑ってたと思う。ちびのくせに凄くほっとするし、なんか本当空気のようにいつもオレの側にいて貰いたいって思ってた。

苦しめちゃったよな。辛かったよな。
オレのわがままに付き合ってくれてありがとなっ。
ちびはいっぱい幸せにならなきゃだめだよ。
絶対に幸せになれよ」



莉亜はかずちゃんの言葉に胸が押し潰されそうになった。


たくさん愛してくれていたって感じた。


莉亜もかずちゃんと出会ってから3年たくさん笑顔でいられたと思う。


いっぱい笑った。

本当に毎日が夢のように幸せだった。


かずちゃんに出会って“命”というものの有り難みを知った。

産まれてきて本当によかったって初めて感じた。

今までの苦労を褒めてくれた。

だからその分幸せになろうって思えた。

どん底の莉亜を救ってくれた人。