かずちゃんの温もりとかずちゃんのいつもの匂いが莉亜を落ち着かせた。


「おーい!着いたよ!」

ゆうの声に驚いた。

莉亜はかずちゃんの頭を撫でながら自分もすっかり寝てしまっていた。

カラオケに着いた。


かずちゃんの定番はやっぱりサザンだった。

莉亜も大好きな“秘密のデート”不倫を歌詞にした曲で自分達とすごく重なるからやっぱり好き。


莉亜はかずちゃんに言われていつも歌う曲は“おなじ星”

-動けなくなる、何度抱き締められても胸がキュンとなるよ。
恋してるとか好きとかそんな気持じゃ済まされないんだ。
胸の奥でささやく声に励まされてここまできたよ。
星の数ほど訪れる巡り合いの中であなたが私をたったひとり愛してくれたから、もう迷わない悔しくて涙こらえる夜も微笑む朝にも柔らかい彼方の声に抱かれてる・・-

莉亜はこの曲に本当に励まされてきた。

かずちゃんと会えないときもこの曲を聞いていっぱい泣いた。

泣きたいときはいつも聞いて泣きじゃくった。


この歌詞のようにたくさんある出会いから自分を愛してくれた事だけでも幸せな事なのにどんどん欲がでてきてしまう。

愛されたいと・・・