今の莉亜をこのぬいぐるみとかずちゃんの存在が支えになってくれている。


かずちゃんと離れていた間に育海を失ってしまったけど
この間に気づいた事がたくさんあった。



愛しているから離れなきゃ行けないと思った。


けど愛しているのに離れなきゃいけない辛さは今まで感じた事がない程苦しかった。


気持ちに正直になることが自然で幸せな事なんだと・・・


かずちゃんを愛せる事が莉亜の幸せなんだと・・・



かずちゃんは今までより会う時間を莉亜に費やしてくれるようになった。


奥さんの精神状態はあまり変わりはないと言っていたけど莉亜の事を心配してくれた。


そしてかずちゃんも莉亜と離れている間に“愛してる”という気持ちを認識できたと言っていた。


「莉亜と離れている間、毎日会いたくて会いたくて、苦しかった。お前といつもばかやって笑っていたのに会えなくなってからオレ、笑わなくなってたよ。
お前がいなきゃ笑えない。
お前がいたから笑えたんだ」

と言ってくれた。


莉亜も同じだった。

いつも会うたびばか笑いする程楽しかった。


その幸せな時が突然なくなってしまった。