莉亜は玄関先でかずちゃんに抱きついた。


ずっとこうしたかった。

抱き合いながらかずちゃんが莉亜の頭をトントンってしてくれた。

ずっとかずちゃんにこうしてもらいたかった。


部屋に入って二人は近況について話始めた。


母が姉の家に住むことになった事や莉亜は責任がある仕事を任されるようになって精神的に参っている事など・・


でもそんな事より莉亜はかずちゃんに会う時間がないのが一番辛い。


『ずっとかずちゃんに会えないのが辛いよ・・・。会いたくて我慢できないよ。どうしょう・・・』


「ごめんなっ。でも会いたい時に我慢はしないで電話してこいよ。」


莉亜はかずちゃんにキスをした。

本当は寂しくて寂しくてたまんなかった。

どうしょうもないくらい会いたかった。

自分の気持ちを抑えるのが苦しかった。


だからかずちゃんに触れられる事だけでも凄く幸せだった。


愛しているから触れてるだけで凄く嬉しいよ。


ひとりぼっちの寂しさって今まで感じた事がなかったから本当に辛かった。


でも今日こうしてかずちゃんに会えたからまた会える日まで幸せを充電しておかなきゃね。