莉亜は今までどうして自分ばかり嫌な思いをして辛いことの繰り返しなのだろうと思ってきた。

家の借金があるから夢だった看護婦を諦めたのも親のせいにしてた

祐也との別れがきたのも麗香の存在のせい

まぁさんとの別れも・・・
みんな誰かのせいにしてきた。

自分の事を振り返るのが怖かったのかもしれない。

だから命を捨てようと現実から逃げようとした。

あの状況で子供を育てていく自信が持てなかった。

そんなふうに逃げてばかりで自分を守る事しか考えていなかったのかもしれない

今日海を眺めながら聞いた話はすごく莉亜の心に響いた。


“生きるということ”
世の中には自分より苦労している人も生きたいと願っても命を亡くす人がたくさんいる。そしていつ自分が、いつ大切な家族がそうなるかもわからない。
そんな時に後悔はしたくない。

せっかく両親からもらったこの命を大切に生きなきゃいけないって思う。

大塚さんは弟にしてあげたいことがまったくできなくて後悔したと話してくれた

後悔しない人生はないかもしれないけど一生懸命に生きることが自分を幸せにするって思う。

“生きる幸せ”
素敵な事だと思う。