莉亜は涙を拭いながら自分の過去を話した。


自分の命を捨てようとしたこと。

小さい命を捨てたことを・・・


そんな莉亜に大塚さんはこう言った


「必死に生きる事を知ってるでしょ?今までを振り返ると悲しいって思えるでしょ?だったらその分もっと楽しく生きなきゃね・・・それが償いだよ。
生きることが償いになるんだから・・・」


この言葉で莉亜の心はふっと温かくなった気がした。
胸につっかえていたものがなくなったようだった。


必死に生きること・・・。
楽しい事も辛いこともいっぱいあるけど生きることが幸せな事だと教えてくれた


海の青が夕日の赤と混じり合って凄くきれいだった。

穏やかな気持ちになれた。

大塚さんは海に向かって走っていく・・・


こんなに素直に気持ちを言えるあの人がかっこいいと思う。


話している時の大塚さんのあの瞳の輝きはとても素敵だった。



莉亜は海に浮かぶ彼の姿を目に焼き付けた。


今日この海を見れた事に莉亜は感謝する。

これからの未来が見えた気がした

莉亜は海をみたら勇気が湧いてきた。
しっかり前を向いて生きていこう。もっと強くならないと。