言葉の1つ1つに温かさを感じた。


『優しいんですね・・・』
「きっと普通ですよ。でも普通ってみんな感じか方が違うかぁ」


なんだかすごく不思議なオーラを感じた。


「実は、この前誕生日にコーヒーくれたじゃないですか?あれ何年ぶりかのプレゼントでめちゃくちゃ嬉しかったんです!ありがとうございました・・・お礼に海に行きませんか?お休みの日合わせますから・・・」


『ホントですか?私、海を見れるだけでも幸せな気分になれるのにサーフィンまでみれるなんて嬉しいです』


「海を好きな人には悪い人いませんよね。僕も小さい頃から海が大好きなんですよ。海育ちですから!」



1週間後に一緒に海へ連れていってもらうことになった。


莉亜は久しぶりに見る海が楽しみだった。


あの缶コーヒーのおかげで莉亜は大きなご褒美をもらった気がする。


あんなに喜んでくれたのが莉亜は嬉しかった。

別にいい事をしたつもりではなかった。


自分が誕生日の日は誕生日ってだけで嬉しい、だから一年でたった一度の大切な日だから・・・。
ただ素直に“おめでとう”と手渡した缶コーヒーだった。


海が楽しみ・・・