毎日学校へ行き、終わってから
とんかつやでバイト、さらに
その後は朝方まで酔っぱらいの
親父相手にお酒をお酌し、
しまいに説教まじりの世間話や
会社の愚痴まで聞かされ、
あげくの果てにカラオケで
デュエット・・・。


莉亜はこんな生活が段々どう
でもよくなっていた。


いろんな人を見ていたら今まで
真面目にやってた自分にも嫌気が
さしてきた。ばっかみたい

莉亜は日に日に莉亜らしさを
失っていく。全てに対してばか
らしく思えてきた。


次第に莉亜は自分で自分の存在を
消してしまう為にお酒の力を
借りるようになっていく。

嫌な気持ちを忘れたくて毎日
酒を飲んだ。酒・タバコ・薬


この時の莉亜には罪悪感など
なく、むしろ全てを忘れられて
キモチがよかった。


どうせ私なんかどうなっても
誰も心配なんかしてくれないし、
自分なんてもうどうでもよく
なっていた。


部活に励んでいた頃の莉亜の面影
さえないくらい。髪の毛も茶髪に
して、メイクをし、スカートを
短くして、ルーズソックスを履く


今までの自分を捨てるために
莉亜はすっかり暗闇の中にいた