カチャカチャと鍵穴に針金を入れて、ものの3秒。 ガチャッという音と共に、「開いたっ!」という実に嬉しそうな声が聞こえてくる。 「さぁさぁ、どーぞ」 「あ、りがと・・・」 まるで王子様のようなエスコートにドキドキしながら音楽室に入り、小田原君がドアを閉めた時。 _____________キーンコーンカーンコーン 「あっ、授業!」