あたしはもちろん未だに「小田原君」と名字で呼んでいる。 いや、もし仮にだよ!仮に!! あたしが彼を明日から「慶牙君」なんて呼んだとする。 彼はきっと嬉しがるだろう。 だっていつも名前で呼んで、とうるさいし。 し か し 。 ブルブルブル。ダメだ。 寒気がする。 きっと、いや絶対に。 あたしは宇宙の塵となってしまうだろう。 _______________あぁ、女子って怖い。