________________そして、今に至る。




















あの悪夢のような一日からあたしは小田原慶牙の「女」になった。


 























いやいやっ!!OKした記憶はないっっ!























ないはずなのに、小田原君には「唯ちゃん」なんてフレンドリーに呼ばれちゃうし、女子からは嫌がらせされるし・・・・・。























今だって・・・



















「唯ちゃん、おはよーってば!!もう無視しないでよぉ、泣いちゃうよ?」

























「どうぞ、御勝手に。それに『唯ちゃん』って呼ばなければ、無視なんてしないから。」























「んー、それは無理かな。だって彼女だし?」





























あたしはこっそり溜息をついた。



























ここ毎日の朝の会話はこれだ。





























あたしがどんなに名前で呼ぶなと言っても、聞く耳を持たない。




























更にはクラスの中心であたしの事を「彼女だ」と大声で公表するのだ。