家に帰ると、私はアルバムを引っ張り出す。



そして、矢澤大夢の写真を見る。



そう、この顔だ。



大夢とは、小学校からずっとクラスが一緒で、1番仲良しな男子だった。



それと同時に、私は大夢に恋をしていたのだ。



でも意気地無しの私が、告白なんて、出来るわけもなかった。



だから、この関係が一生続けばいいって。



一生仲良く、笑いあっていれれば、それでいいって思っていたのに。



彼は、高校1年の秋。



この世を去った。



事故だった。



高校も同じだった私たちは、相変わらず仲良しで。



よく、愚痴をきいて貰っていた。



周囲からは、付き合ってるんでしょ?とか、よく言われていた。



事故が起きたあの日、大夢は、私の所に来ようとしていた。



私が父親に凄い怒られて、泣きながら電話した後、彼が来てくれることになって。



だが、彼が来ることはなかった。



彼は、私のせいで死んだのだ。



「ゴメン、大夢…。本当に、ゴメン…なさい」




私は布団の中で、一人泣きつづけた。