分からないまま時間は過ぎ、同窓会へと代わった。
馴染みのBarには約30人が、ワイワイ騒ぐ。
私は、このクラスが人生の中で、1番好きだ。
「うわー、兵藤久しぶりぃ!」
クラスの元気印の浅見 淳平が、私の肩を叩く。
「ちょっ、痛いって」
彼は、かなりガタイも良くて、スポーツも出来て、顔も良くて、よく女子にモテていた。
……、今もモテるか。
「つれないなぁ、彌ちゃんとも有ろう者が」
「どんな者よ!」
言い返すと、ふははと笑い出す彼。
「彌ちゃんってさ、昔からいじりがいがあるよねー」
……それ、ゴンさんの言葉。
何と無く、彼とゴンさんとで、線を引いてしまう。
「どの口が言ってんのよ~」
この口!とふざける淳平の口に、おつまみのピーナツを投げ込んだ。
「こーら、受付嬢!あぶねぇだろがっ」
彼が私の口の中にも、入れようとするので、それを必死に避ける。
「やめなさいよー」
私がこんなにもふざけられるのは、きっとココしかない。
だから、私は、このクラスが大切。
だから、忘れるなんて…
しちゃいけなかったんだ。
私は愚かだった。

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