夏休みもあけた。

「コウー。俺、諦める。」

「マジ?」

「これ以上、思ってても叶わねぇし。」

「そっか。」

俺は諦める決心をした。

「無理しちゃって。」

「あ?」

突然、後ろから声がした。

俺の後ろの席の奴だ。

「聞いてたのかよ。」

「まぁ。」

こいつの名前は川宮哀奈(Kawamiya Aina)。

どっか他の女と違う。

大人っぽいってゆーか、クールってゆーか。

人との間に距離を置く。

いつも1人でいる。

ひまわり園に来たばっかの頃の俺みたいに。

孤立してる。