「ごめんね。
今はまだ誰とも
付き合えない……」

つくづく自分を
最低だと思った。

忘れるために好きに
なろうってこの人と
関わってたのに、
結局期待を裏切って
しまった…。

「ホントに
ごめんなさい…」

あたしはそのまま
なにもいわずに
去って行く広人の
背中を見送った。

雪が降り始めた。


涙がにじんだ……。