『ん.....うっ....朝か。』

初めまして。俺は伊達拓斗。

15才の今年の春から絶賛☆高校生です。

高校にめでたく合格し、中学も卒業。今はのんびりと春休みをenjoy中です。
朝起きて現在、午前9時。眠い....。


『ダメだ。起きらんねぇ…もう一度ね「なりませぬ拓斗様。」チッ、小五郎...。』

俺の部屋の前に佇んでいたのは、俺の執事的な存在の片倉小五郎。

「今日はご両親方との対談の日にございます。お二人はお忙しい故、次に会えるのはいつになるかわかりませぬ。」

『向こうが会いてぇだけだろ....あの母親を見ただけでも虫酸が走る。』

俺の母親は俺の右目を気持ち悪いと罵った。幼少の時の俺にも容赦なく、だ。

俺の目は所謂、オッドアイというやつで右目が赤、左目が金といったなんともおかしな組み合わせだった。

俺の父は目が金。母は黒。右目は両親のどちらにもない『血の色』だと罵られた。

「そこを何とか、拓斗様。」

『....行きゃいんだろ。』

そして俺は重い体を起こし布団から出た。