ヤンキーのくせにクール過ぎる彼がデレるところを見られるのは私だけ…

耳のピアスは数えきれない程


着ているシャツは胸辺りまで見えるほどボタンが開いていて



それなのに、かったるそうに開かれた目の奥に



私はどことなく、優しさを感じ取った。



しかし



「んだよテメェ‼」



酔っているせいもあってか



ナンパさんがそのヤンキーな兄ちゃんに飛びかかった。



その刹那




ドシャァッ


「かはっ…⁉」



ナンパさんは地面に崩れ落ち

腹を抑えて動かなくなった。




「ひっ…!」



あまりの出来事に腰を抜かしてしまった私を見て



「もう二度と、こんなことすんじゃねぇぞ。








わかったな、おっさん。」



ヤンキーくんはナンパさんにとどめの一言を浴びせ





私に近づいた。


今までヤンキーに面識のない私は




あまりの恐怖に声も出せず震えていた。



そんな私をみて彼は



「…恐かったよな。」



そう一言いって、頭を撫でてくれた。




その手の感覚に安心感をおぼえ




私はその場で泣き出してしまった。





「…」