最後くらい、悔いがなく死にたいよなー。 「どこを刺されて終わりたい?」 「なっ!!?」 「娘と同じように、首がいい?それとも生涯愛すと誓った女の様に口がいい?」 「・・・・・!?」 「あぁ、あなたは欲張りだから、両方がいい?」 歯をむき出して笑うと、父親はおびえたような顔をした。 僕の言葉に、2人を交互に見ながら懇願するような目で見てくる。 あぁ、もしかして。 「逃げたいとか・・・オモッテルの?」