うふ、可愛い。

「あーちゃん、嫁に来ない?」

「ちょ、雫ちゃんには、彼氏居るじゃん!」

「そんなの関係ないさ!あたしと付き合おう!」



あーちゃんはあたしに『ごめん、無理』そう言って可愛らしく走って逃げた。畜生!


仕方ないか。あたしなは玲くんという美しい彼氏がいるし。あー早く会いたいなーげへへ



「一ノ瀬、」

「お?」

「彼氏居るの?」


藤井が不機嫌そうに眉をひそめてあたしに聞いてきた。


「居るよ!玲くんがねーうへへ」
「…ふーん。」

「雫ちゃん、そいつってどんな人なの?」

「え?なーに?もしかして遥斗くん、嫉妬ー?」


冗談でそう言ったら彼は固まった。ま、まずい!まじで引いてる!早く誤解を解かなきゃ!


「じ、冗談だからー!やだもう遥斗くんったらー!こ・わ・い・ゾ」

「あー、物好きもいるもんなんだね。こんなの好きになるなんて。」

「なんだと!玲くんを悪く言ったら許さないぞ!」


玲くんの話をしてたら早く会いたくなってきた。


学校終わったら玲くん直行決定だなこりゃ。



しかしながら、気のせいだろうか。藤井と遥斗くんからすごい殺気を感じられたんだが。