「な、何だよあいつ偉そうに!詠大丈夫か?!」

事情を知らない長水達が詠に駆け寄った

だが何も言わずに詠は情けない自分が悔しくて唇を噛んだ

血の味だけが詠の口の中に広がった

「詠」と高笠は飛ばされた詠の竹刀を拾って渡してきた

「…すみません」

詠はただそれしか言えずに渡された竹刀を受け取った