運よく風呂のお湯は乳化剤で真っ白に染まっていたため鎖骨から下は全く見えなかった 詠は一応ホッとしてようやく隣で湯に浸かっている華宮を見る事ができた 「華宮さ恥ずかしいとかないわけ?」 「何にですか?」 きょとんとしながら尋ねる華宮に肩を落とした詠は「一応俺男なんですよね」 「知ってますよ~」 「笑顔…」と詠は口を引きつらせた 「女性が殿方の背中を流すのは自然な役割でしょう?」 「あんた何時の時代の人ですか?」