「剣道好きなんだろ?なら何度立ち止まっても良い…立ち止まって何度悩んでも苦しんでも良い…お前が止まったら俺が…俺たちがお前をもう一度歩かせてやる!だから信じろ俺たちを…自分を!」

「恐れるなこれからを」と高笠は静かな笑みを見せた

詠は「はい」と答えた

いつの間にか震えは止まっていた

しっかりプリントに名前を書いた詠を見て高笠はまた笑顔を見せた

「来いよ詠!俺たちと剣道しよう」

「はい!よろしくお願いします」

詠は高笠の後を着いて行った

まさかこの後の部活帰りにあんな事になるとも知らず

「あ!詠お前さ剣道着もらいにあやの家に帰りしっかり寄って行くんだぞ?」

「分かりました!って…は?どういう事ですか高笠先輩!?」